最後の紫峰祭

3年Cさん

 3年間、私はリーダーや責任者になった事はありませんでした。私が今回初めてプロジェクトリーダーを任されて、果たして学年をまとめられるのかとても不安でした。さらに、10人のプロジェクトメンバーはとても頼もしい人ばかりで、本当に自分がリーダーでいいのかと思う事は少なくありませんでした。
 しかし、彼等はリーダーとして私を見てくれていました。私が指示を出せばその通りにしっかり仕事をこなしてくれます。そんな頼もしい仲間達を見て、私は彼等に頼られるようなリーダーになろうと決意しました。
 そして、いよいよ本番当日。なんと開始早々に商品の提供が遅れるというトラブルに見舞われました。最初は焦りましたが、一度冷静に見てみるとすぐに対策を思いついて、指示を出す事ができた自分に驚きました。今までは瞬時の判断が遅い場面があり、失敗をしてきましたが、プロジェクトメンバーと共に苦労を重ねるうちに、自分が強くなったのだと気付きました。今までの努力が実ったのだと感じ、自信となりました。
 混乱も過ぎステージショーが始まった頃には、当日券が完売していました。ただ嬉しかったのを覚えています。すべて売り切って片付けに入った時に、黒板に集まったコメントを見てみると、あたたかい感謝の言葉ばかりでした。今年の模擬店のテーマは「あたたかい○○」。仲間の笑顔や心を込めて作ったものがあたたかさとしてお客さまに届いていたのだと感じました。大成功だったと思います。
 私は卒業後、介護職という高齢者の方々を支える仕事に就きます。あたたかい心を相手に届けるという大切な経験を単なる過去の思い出にせず、将来へ繋ぎたいと思います。
 共に頑張ってくれた仲間達に感謝したいです。

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