武蔵野東中学校
2018年度 学校自己点検・評価
平成14年4月に中学校設置基準の一部改正により、中学校は「教育活動等の状況について自ら点検及び評価を行い、その結果を公表するように努めなければならない。」と定められました。これを受けて本校では、平成15年度より、自己点検評価票を作成しております。そして、平成19年度からは、本校の教育方針、現状や今後取り組むべき課題を「自己点検評価票」としてまとめ、ホームページにて公表することにいたしました。本校の現状をご理解いただきたく参考となれば幸いです。なお、本校は、この自己点検・評価を基に、学校を挙げて改善・改革に取り組み、より良い教育活動を行うように努めております。 |
教育目標 | 校訓 知性(高き知性) 根気(粘り強い心と体) 友愛(温かき友愛) 豊かな感性と高い知性を身につけ、強い意志をもって根気よく努力し、心身ともにたくましい生徒の育成を目標としている。 |
教育の特徴 |
・健常児と自閉症児が学びあう混合教育の環境において友愛の精神を大切にしながら、好ましい人間関係の確立を体得させる。 |
Ⅰ 教育の目標と重点 |
取り組みとその評価 |
2018年度の重点項目 |
「英語力、発表力、統率力」 |
具体的な取り組み |
・健常児クラスにおいては将来に結びつく学びの姿勢として、問いを持ち主体的に取り組むことを重視し、「探究科」「生命科」を中心に取り組んだ。その中でもコミュニケーション力を高めることに着目し、「英語力、発表力、統率力」の3点を強化点とした。また理科教育の充実を目指して校外活動の場を広げた。 ・自閉症児クラスにおいては「キャリア教育の充実」の視点から諸活動を推進した。 |
取り組みの成果と達成度 |
・英語では英語を使うことに重点を置き、オンライン英会話に加え、2018年にオープンした東京都の施設TOKYO GLOBAL GATEWAYで一日の英語体験を行った。 ・「探究科」は2年生個人探究の成果を、全員が電子黒板を使ってプレゼンテーションを行った。 ・クラス活動や行事における、生徒主体の活動の充実をはかった。 ・「サイエンスラボ」の頻繁な実施や、科学研究同好会の発足により、生徒の理科分野への興味関心が増した。 ・自閉症児クラスでは、外部講師による講演を年間3回行い、意識向上とスキルアップにつなげた。 |
教員・生徒・保護者への浸透度 |
・教員、生徒ともに日々の教育活動の中で積極的に推進し浸透している。 ・保護者へは保護者会や学校通信、ホームページにて取り組みを紹介。 |
Ⅱ 教育環境 |
|
校舎・設備等の質的・量的整備状況 |
9教室と理科室に電子黒板を設置した。 |
教育機器の適切性と充実度 |
・電子黒板が各教科授業で頻繁に利用されている。 ・オンライン英会話はPC室からwebカメラとヘッドホンを使って授業を実施している。 |
Ⅲ 教育課程 |
|
カリキュラムの特色化と適切性 |
・義務教育の完成を目指し、知・徳・体、バランスのとれたカリキュラムを編成している。 ・健常児クラスでは、英語を重点教科とし、また高校受験に臨むための充実した校内指導が特色である。 ・プログラミングに関する指導を、技術・家庭科に導入した。 ・自閉症児クラスでは、将来の社会自立に向けて、生活や職業に役立つ内容で教科カリキュラムを編成している。 |
教育システム全体の工夫と充実度 |
・3学期制。健常児クラスは1クラス約30名、自閉症児クラスは1クラス約12名で編成し、少人数制によるきめ細かな指導を実施している。 |
行事活動 |
・球技大会、合唱コンクール、スポーツ大会、学園祭、発表会などを実施。他にスピーチコンテスト、英語スピーチコンテストなど。生徒が主体的に取り組んだ。 |
校外教育活動 |
・清里山荘合宿(1年生)、京都奈良学習(2年生)、グアム学習(3年生)、チロル学園合宿(自閉症児クラス)、スキー教室(全学年)を実施。 |
Ⅳ 教科指導 |
|
指導計画と教員配置 |
・年度ごとに指導計画を見直し、新たな視点で教科カリキュラムを編成している。 ・健常児クラスのクラスを分割した習熟度別授業には、それぞれのグループに教員を配置。 ・自閉症児クラスの実習的・体験的な授業には、担任の他に専科教員ほかの補助教員を配している。 |
習熟度別授業 |
・健常児クラス1、2年の英語と数学で2クラスに対して3レベルの習熟度別授業、3年生では英語、数学、国語、理科、社会で2クラスに対して3レベルの習熟度別授業を実施している。 ・自閉症児クラスでは、国語、数学、英語、一般(理科・社会)の習熟度別グループの授業を行っている。 |
個に即した授業 |
・健常児クラスでは、本校オリジナルの『プランノート』を使用して、生徒個人の家庭学習を、生徒自身で立案・実行できる手立てを指導して効果をあげている。各教科の『自主学習ノート』は、日々、生徒が家庭で学習してきた内容を教科担当者が見て、個の理解度を把握し、意欲的な学習に向けての指導に役立てている。 |
資格取得状況 |
・英語検定は、健常児クラス全員が受検。3年次終了時には、学年全体の72%が準2級以上を、95%が3級以上を取得し、顕著な結果をあげている。(2016~2018年度3ヵ年平均)また英検3級以上の取得者には、Toeic Bridgeの受検を勧めている。 ・漢字検定にも、健常児クラスのほぼ全員の生徒が取り組み、良い成果をあげている。 |
授業評価 |
・学期末に教科ごと、生徒による授業評価を実施している。 |
シラバス |
・年度始めにシラバス(生徒用・保護者用)を配布している。 ・特に生徒用のシラバス"Higashi Navi"は家庭学習の手引きとしても有効に活用されている。 |
Ⅴ 生徒の活動 |
|
友愛会(生徒会)活動の充実 |
・行事の運営や日々の学校生活の運営に関わって、生徒が発案、企画、運営を担い、主体的に活動した。 |
部活動実績 |
・健常児クラスの約90%以上が加入。 |
各種表彰 |
・毎日カップ「中学校体力つくりコンテスト」(毎日新聞社主催) 努力賞(各賞受賞、18回目) |
Ⅵ 進路指導 |
|
進路相談の充実 |
・健常児クラスは、1年次からの上級学校説明会への参加や2年次以降の進学説明会、3年次の三者面談(2回)などを実施。担任と生徒の個別相談などを適宜に実施している。 ・自閉症児クラスは、上級校である高等専修学校への進学に向けて、保護者の研修会や説明会を実施している。 |
進路指導の充実 |
・健常児については高校受験に向け、校内指導にて万全を期す態勢をしいている。3年生には5科の習熟度別授業(クラス分割)や、週3回放課後の全員参加の受験指導「特別進学学習」を実施して、志望校合格に絶大な効果をあげている。 |
高校受験結果 |
・全員が各自の将来の目標に照らして、上級校への進学を果たしている。全合格校については、ホームページに公表。 |
Ⅶ 研修 |
|
内部研修 |
・教科指導に関して、内部教科部会主催の授業研修会を実施。 ・体罰防止に関する職員研修を行った。 ・消防署の方によるAED、心肺蘇生法の研修、また警察署員による防犯研修を定期的に実施。 ・エピペンの取り扱いの研修を実施。 |
外部研修 |
・外部で主催される、教科指導に関する研修会に参加。 ・外部講師によるプログラミングに関する研修を実施。 |
Ⅷ その他の教育活動と公開性 |
|
保護者の協力 |
・後援会活動として学園祭における出店などの協力がおこなわれている。 |
地域との連携 |
・小金井市教育委員会後援により陸上クリニックを本校にて開催。 |
外部との連携 |
・理科教育に関して、「東中サイエンスラボ」として大学や研究施設と連携したイベントを校内・外にて数多く行った。 ・自閉児教育に関して、海外から、また教育機関からの見学者を受け入れた。 |
情報発信 |
・学校通信「ヒガシコンパス」を毎月発行。 ・ホームページにて積極的に日々の学校生活に関する情報を発信している。 |
Ⅸ 安全・危機管理 |
|
緊急時対応 |
・毎年定期的に、火災避難訓練、防災避難訓練を実施。 ・AEDを備え、全職員が非常時には取り扱える体制としている。 ・緊急時の対応マニュアルを制定し職員間で周知。 ・保護者との緊急連絡システムを整え、災害時用の連絡手段としている。 ・防災用品や災害時用備蓄品を整備した。 ・多数の負傷者が出た災害時には、体育館を小金井市の「医療救護所」とする協定を小金井市と結んでおり、災害用無線機が配備されている。 ・生徒に「災害時ポケットマニュアル」を配布。 ・生徒の防犯教室、薬物乱用防止教室を実施。 ・職員の防犯研修、AED・心肺蘇生講習、エピペンの取り扱い講習を実施。 ・自転車通学者への安全指導。 ・都内私立学校間の「緊急避難校ネットワーク」について周知。 |
防犯・防災チェック態勢 |
・外部からの来校者について防犯カメラを設置し、常時、目視できる環境となっている。 ・定期的に災害時の設備と備蓄を確認。また日々の防犯態勢として、来校者に対してはインターホンを介しての応対、入校のシステムを実施している。在校生の保護者が来校する際には、校内では専用のIDカードを着用する。 |
情報セキュリティ |
・学園規定「個人情報保護の取り組み」に従って個人情報を管理している。また、漏洩を防止する管理システムを備えている。 |
Ⅹ 保健・衛生 |
|
生徒及び教職員の健康管理 |
・定期的な健康診断を実施。養護教諭による日々の看護や啓蒙のほか、生徒対象とした薬物の乱用防止教育などをカリキュラムに位置づけて行っている。また、心疾患や腎臓疾患を持つ生徒用、またアレルギーを持つ生徒用の「学校生活管理指導表」の保護者からの提出を受けて留意している。 ・職員のストレスチェックテストを実施。 |
衛生に関する点検 |
・養護教諭による毎日の水質検査を実施。 ・学校薬剤師に、定期的に環境に関する指導を受けている。 |
2019年度の取り組み
「教科横断カリキュラムの試行」 「英語でのコミュニケーションスキルの強化」 「ICTの環境整備推進」 新時代に向けた教育として、「知識・技能」「資質・能力」の育成や「学びに向かう姿勢」を包括した学びを実現していくために、各教科が連携して、教科横断的なカリキュラムを実施していく。また引き続き英語でのコミュニケーションスキルの育成を重視する。 学校施設として生徒用のPCとしてChromebookを導入し、各授業で活用を進める。電子黒板などの電子機器の利用とともに、プレゼンテーション力、協働する力に資する活動を目指す。またプログラミングのスキルについても、指導する。自閉症児クラスにおいては引き続き、「キャリア教育の充実」の視点から諸活動を推進する。 |
[ 中学校トップページへ戻る ]