新年度を力強い発進で

Heart to Heart(第4号)平成19330日発行

 桜の開花とともに平成19年度を迎えますが、年度の切り替わりとともに、お子さんはそれぞれ地域の幼稚園や保育所また学校において、進級や入園・入学と教育活動の環境が変わります。このような環境の変化を目の前にして、子どもたちのみならず保護者の皆様も、楽しみと不安が同居したそわそわするような気持ちでおられるのではないでしょうか。

 この年度末には、担当スタッフと療育プログラム受講の保護者の方との懇談がありましたが、その報告を聞いてとくに気になったことは、これから学校に入る方の不安にも増して、現在通っている学校における活動の在り方に強く不安をもたれている方が多いことでした。現状ではまだ私どもから公的教育機関である地域の学校に働きかけたり、情報を交換したりするという関係には至っていませんが、先方から連絡をいただいたり、何らかの依頼があったりした場合にはその限りではありません。昨年度中にも何件かあったように、お子さんのプラスになることには快く対応していきたいと思います。保護者の皆様には、今後とも学校の先生と地道にコミュニケーションを築きながら、当教育センターの認識を深めていただけるようにご協力をお願いします。私どもとしても、今年度は療育を受けているお子さんの幼稚園や学校の先生方を対象とした見学説明会を、年3回設けます。学校の先生においても、受け持っているお子さんが通っている療育機関の説明を受けることは有意義であると思いますので、皆様からお誘いしていただければ幸いです。

 さて、この4月からは、昨年療育を受けたお子さんを含めて、また新たなグループと担当スタッフのもとに活動が始まります。変化に弱いといわれるこの子どもたちですが、担当の先生方が子どもたちにかける思いの引力でこうした環境の変化をのり越えさせ、適応する力を子どもたちにやしなっていきたいと思います。

 なお、今年度のセミナーは年間5回に限定し、学園卒業生の保護者や学園の先生も講師に招いて、日々の生活や指導に密着した内容構成をもって開催しますので、どうぞ機会を逸されないようにご参加ください。

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