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気持ちづくり 校長 石橋 恵二 多くの部活で今月は試合があり、惜しくも敗退した部の3年生はこれをもって引退ということになりました。東の子どもたちはガツガツと行くハングリーさが少なく、試合でもやさしいところを出してしまうことがネックになるのかなぁと感じたことがありますが、入学したころは、きゃしゃな体で先輩との体力差は歴然としていた生徒たちが、今はしっかりとした体格になり、それぞれが外で大いに勝負できるまでに成長したことは嬉しい限りです。しかし、「さあ、これで勉強に打ち込めるね」とことばを投げかけても、今まで全力を傾けてきたものが突然終わってしまったわけですので、そう簡単に気持ちの切り替えをするのは正直難しいことかもしれません。部活と勉強の両立は常日頃から学校でも家庭でも話していたことだと思いますが、2年半にわたってなんとかここまでやり遂げたことを先ずは認めてあげることでしょう。これから勉強しなくてはいけないことは生徒自身が一番わかっていることだと思います。まだ部活が継続していく生徒も含め、受験にむけた気持ちは学校が中心につくってまいりますので、これからの様子を見守っていてください。 CDE組の指導で、私たちはよく「気持ちづくり」という言葉を使います。文字通りの意味なのですが、CDE組の子どもには前もって予定を伝え、次に何があるのかを明らかにしてあげることはたいへん大切なことです。そのことによって予想ができ、一種の覚悟ができるからです。また気持ちの盛り上げをしようとするというときにも、気持ちづくりを施します。「明日はいよいよ球技大会だ」とか「今日は劇をみんなに見てもらう日だ」といった言葉をかけて前向きな姿勢をつくったり、楽しみな気持ちを高揚させていったりします。特に大きな学校行事が控えているときには、何日も前から何回かに分けて丁寧に気持ちをつくっていきます。この指導は幼稚園から立ち上がってきた学園ならではのものだと思いますし、「気持ちづくり」という言葉が、指導というよりも「育む心」に根ざした温かいものに感じられ、私自身とても好きな言葉です。 合唱コンクールが間近に迫り、どのクラスも懸命になって練習に励んでいます。気持ちづくりを始めているクラスも多いことでしょう。しかし、今年の合唱コンクールは今までとは少し違っています。それは行事運営委員会の生徒たちの積極的な働きかけが、それぞれの生徒の心を動かし、生徒間で気持ちをつくり、高めていっていることです。きっと初めから調子よくいったクラスはないと思います。気持ちの行き違いや不満、葛藤があり、そこからクラスや友人の新たな一面を見つけ出し、醸成していったに違いありません。今年度の教育の重点に掲げた「運用力」が、生徒の気持ちをどのようにつくり、どのように変化させたのかを私たちは見ています。生徒たちの歌声とともにこれに至るまでの気持ちと努力を汲(く)んであげたいです。会場にお越しいただける保護者の皆様もこうした観点から是非ご覧いただきたいと思います。
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